特集 緩和ケア病棟が変わる:紹介のタイミングとその後の療養
緩和ケア病棟での療養を提案する立場から
②乳がん:緩和的薬物療法を習得しよう
購入する
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- がん患者と対症療法 Vol.28 No.1 18-23, 2019
- 著者名
- 渡辺 亨
- 記事体裁
- 抄録 / 特集
- 疾患領域
- 癌 / 緩和医療 / 看護
- 診療科目
- 腫瘍内科 / 緩和医療
- 媒体
- がん患者と対症療法
- Key Words
- 緩和的化学療法,PPP,シームレスながん医療,初期治療 vs 再発後治療,街角がん診療
再発後の乳がん患者に提供すべき医療は,がんの生物学的特性を重視した薬物療法を賢く選択し,鎮痛薬,鎮痛補助薬を上手に併用し,患者の苦痛,不安の種となる諸状況を取り除くことである。再発の時点からはじまる緩和的治療は,十数年の長きに及ぶことが多い。医師は患者,家族にしっかりと寄り添いながら,最善,最新のエビデンスを活用しつつ,最高の臨床的技量を駆使し,プロフェッショナルとしての自覚をもってどこまでも臨まなくてはならない。特に重要なことは,再発後の薬物療法の目標はPPPであり,cure(治癒)をめざした初期治療とはかなり異なるので,その区別を明確にすることである。このような取り組みを継続すれば,医師,看護師,薬剤師らの現場の努力が決して徒労に終わることはない。一方,シームレスであるべき再発後がん患者への医療を分断するような不都合な行政対応に筆者は多くの疑問を感じているが,街角がん診療医として目の前の乳がん医療に黙々と邁進する日々である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
