真菌がどのようなメカニズムで痛みをはじめとする不快情動を引き起こしているのかについては明らかでない.また,真菌感染が生じた際に痛覚神経が感染の病態を修飾している可能性についても,よくわかっていない.そもそも,痛覚神経は免疫学的な機能を持ち合わせているのだろうか?本稿ではこれらの疑問に答えるために,今日まで筆者が展開してきた「感覚免疫学」ともいうべきサイエンスのあゆみを紹介したい.
「KEY WORDS」感染随伴疼痛,痛覚神経,真菌感染,骨髄炎,CGRP
「KEY WORDS」感染随伴疼痛,痛覚神経,真菌感染,骨髄炎,CGRP