本文へ移動
M-Review

【特集 CKD-MBD】

10.新規骨粗鬆症治療薬とCKD合併骨粗鬆症

Perspective of new anti-osteoporotic drug in osteoporotic patients complicated with CKD

購入する

販売サイト「MeReBo」へ


掲載誌
THE BONE Vol.29 No.4 77-82, 2016
著者名
稲葉 雅章
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌 / 腎臓 / 骨・関節
診療科目
整形外科 / リウマチ科 / 産婦人科 / 腎臓内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 泌尿器科 / 老年科
媒体
THE BONE

CKD合併骨粗鬆症では,CKDステージ3(eGFR<60 mL/min)で血清PTH濃度の上昇は始まり,PTH過剰に伴う皮質骨多孔症が生じる.したがって,皮質骨が骨強度を規定している大腿骨近位部の脆弱性が増し,大腿骨近位部骨折リスクが有意に上昇する.また,同じ程度の血清PTH濃度上昇でも,PTHの骨での感受性が閉経後女性>閉経前女性>男性の順に強くなることから,PTH過剰に伴う骨折リスクの増大は閉経後女性で顕著であり,骨粗鬆症治療薬による介入が必要となる.既存薬では,カルシウム/リン過剰負荷や骨代謝回転過剰抑制による無形成骨の発症とそれに伴う血管石灰化誘発の危険性や,皮質骨骨折を十分に抑止するための薬剤強度などの問題があり,CKD患者での骨粗鬆症治療を長期にわたって安全に効率よく行えなかった.しかし,骨形成抑制作用の弱い新規骨粗鬆症治療薬の登場で,無形成骨・血管石灰化の発生を回避したうえで,骨粗鬆症治療による骨折抑止の期待が高まっている.
「key words」CKD(慢性腎臓病),CKD-MBD(CKDに伴うミネラル骨代謝異常),二次性副甲状腺機能亢進症,骨粗鬆症治療薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

THE BONE2016年新春号(Vol.29 No.4)

高齢化に伴う骨粗鬆症の増加,あるいは小児の骨の脆弱化に伴う骨折の増加などから,近年骨疾患に対する関心がますます高まりつつある。本誌は,骨に関する最新の基礎的および臨床知見を,主として一般の医師および医学生に分かりやすく解説し,骨疾患に対する理解を深めることをねらいとした学術情報誌である。

購入する

販売サイト「MeReBo」へ