骨密度は男女とも40歳くらいまでは差はないが,女性は閉経時期から骨量が急激に減少する.40歳以上の骨粗鬆症の有病率は,大腿骨頚部骨密度からみた場合には男性12.4%,女性26.5%であり,女性は男性の2倍以上の有病率である.椎体骨折および大腿骨近位部骨折の発生率は,女性は男性に比べ2倍あるいはそれ以上に高い.骨密度および既存骨折は,男女ともに骨折リスクの重要な予知因子であり,その予知力に性差はない.
「key words」骨粗鬆症,性差,骨密度,椎体骨折,大腿骨近位部骨折