生理量を超える糖質コルチコイドが骨粗鬆症の原因になることは広く知られているが,その機序については不明な点が多く残されている.オステオカルシンは,骨代謝マーカーの一つとして用いられているが,最近では,エネルギー代謝にも関与している可能性が示唆されている.本稿では,骨代謝連関における糖質コルチコイドとオステオカルシンの生理的あるいは病態生理的な役割について概説した.
「key words」糖質コルチコイド,ステロイド性骨粗鬆症,オステオカルシン,骨代謝マーカー