【特集 続発性骨粗鬆症―診断と対策―】
生活習慣病に伴う骨折リスクの増大(3)慢性腎臓病と骨代謝
購入する
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- THE BONE Vol.27 No.2 35-39, 2013
- 著者名
- 稲葉 雅章
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 腎臓 / 骨・関節
- 診療科目
- 整形外科 / リウマチ科 / 産婦人科 / 腎臓内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 泌尿器科 / 老年科
- 媒体
- THE BONE
慢性腎臓病(CKD)では, 以前から血中リン蓄積による二次性副甲状腺機能亢進症に伴ってCKD-MBDが発症し, 血管合併症や骨折の危険性が増す. 最近は, CKD早期のステージ2から, 血液中へのリン負荷増大による血清線維芽細胞増殖因子(FGF)-23の上昇が報告され, さらに, CKDに伴う酸化ストレスの増大や栄養障害, 筋力低下に伴う転倒危険性のCKDの易骨折への関与が認識されている. 実際, CKDステージ2における骨折率上昇が日本人患者で報告されている. 高齢女性の骨粗鬆症患者の多数がCKDに罹患しており, 骨粗鬆症性変化に加えて腎性骨症を併発していると考えられる. CKD患者での骨粗鬆症治療における薬剤選択や治療効果判定の指標となる骨代謝マーカーについても腎機能の影響を受けるものがある. 以上から, 骨粗鬆症患者診療にあたってはCKDの併存を考慮して行わなくてはならないと考えられる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
