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M-Review

Medical Scope

多発性硬化症の成因研究最前線

~多発性硬化症のタイラーウイルスモデルは神経炎症と心筋炎を誘導する~

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掲載誌
Pharma Medica Vol.39 No.8 67-71, 2021
著者名
尾村 誠一 / 角田 郁生
記事体裁
抄録 / 連載
疾患領域
感染症 / 神経疾患
診療科目
一般内科 / 神経内科
媒体
Pharma Medica

タイラーウイルス(Theiler's murine encephalomyelitis virus:TMEV)をマウス脳内に接種すると,感受性SJL/Jマウスでは脊髄に持続感染し,慢性炎症性脱髄病変が誘導されるため,多発性硬化症のウイルスモデルとして頻用されている。一方,抵抗性C57BL/6マウスにTMEVを脳内接種しても,持続感染や脱髄病変は生じない。近年,われわれはTMEVをC3Hマウス腹腔に接種することにより,ヒト心筋炎でみられる3つの異なる病期を再現する新規のウイルス性心筋炎モデルを確立した。C3Hマウスでは心筋でのTMEV感染,炎症,線維化の順で病期が進行するのに対し,SJL/Jマウスでは心筋へのTMEV感染のみ起こり,その後の病期に進行しない。本稿では,単一の病原体により誘導される2つの免疫性疾患モデルについて知見をまとめた。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Pharma Medica2021年8月号(Vol.39 No.8)

臨床医・薬剤師を対象に,各種疾患治療に関する最先端の臨床学の学術的トピックスを解説。医学・薬学の中間領域を目指す学術月刊誌。医師の薬学に対する理解を深め,薬剤師にも臨床の啓蒙となる雑誌を基本方針として,近年注目されている臨床薬理学分野からも 高い評価を受けている。医学・薬学の中間領域を目指す総合学術誌

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