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M-Review

【特集 ビヨンドコレステロール時代の動脈硬化リスク管理】

食後高脂血症の病態と治療

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掲載誌
Pharma Medica Vol.36 No.10 29-33, 2018
著者名
増田 大作
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
媒体
Pharma Medica
Key Words
食後高脂血症 / レムナント / カイロミクロンレムナント / アポリポ蛋白B-48 / non-HDLコレステロール

脂質異常症の動脈硬化性疾患におけるリスク因子としては,高LDLコレステロール(LDL-C)血症以外にも高トリグリセリド(TG)血症・低HDLコレステロール(HDL-C)血症が存在するが,従来高LDL-C血症の重要性が中心的に論じられ,日本動脈硬化学会による動脈硬化性疾患予防ガイドラインでも包括的なリスク評価や治療について詳説されている1)。しかし強力なコレステロール低下療法によりLDL-C値を極端に低下させても心血管イベントが発症する「残余リスク」が問題となっており,その1つである高TG血症の重要性が高まっている。わが国においては肥満や耐糖能異常の増加と相まって空腹時高TG血症患者が急増し,metaanalysis2)やわが国における検討3)でも心血管疾患の独立したリスク因子と示されているが,高ければ高いほど心血管イベントの発症リスクも高いわけではない。これに対して,以前から食後TG値と心血管疾患の発症に相関があることが知られており,食後高脂血症という病態として認識されている1)。わが国でのデータでも,非空腹時TG値の上昇はコレステロール値と独立して突然死・心筋梗塞・狭心症が増加し4),しかも空腹時TG値が150mg/dL未満と予想される群においてもリスクの増加が確認できる。さらに欧州動脈硬化学会からはスウェーデンの疫学データをもとに空腹時の値から約25mg/dL高い2mmol/L(175mg/dL)を食後TG値の基準値上限とし,食後検体による日常評価の有用性を示している5)。食生活の異なるわが国にこの基準値をそのまま用いるのは難しいが,食後高脂血症の重要性が認識されていることは間違いない。
「KEY WORDS」食後高脂血症,レムナント,カイロミクロンレムナント,アポリポ蛋白B-48,non-HDLコレステロール

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Pharma Medica2018年10月号(Vol.36 No.10)

臨床医・薬剤師を対象に,各種疾患治療に関する最先端の臨床学の学術的トピックスを解説。医学・薬学の中間領域を目指す学術月刊誌。医師の薬学に対する理解を深め,薬剤師にも臨床の啓蒙となる雑誌を基本方針として,近年注目されている臨床薬理学分野からも 高い評価を受けている。医学・薬学の中間領域を目指す総合学術誌

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