【特集 緩和医療:現状と課題】
社会のニーズからみた緩和医療の現況と課題
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- 掲載誌
- Pharma Medica Vol.31 No.2 13-18, 2013
- 著者名
- 山下公太郎
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 癌
- 診療科目
- 腫瘍内科 / 麻酔科 / 精神科
- 媒体
- Pharma Medica
「はじめに」がんは, 日本において1981年から死因の第1位となり, 現在では死亡者数は年間約33万人となっている. これは, 死亡者の3人に1人ががんで亡くなっているという計算になる. また, 国立がん研究センターがん対策情報センターによると, 生涯のうちにがんにかかる可能性は, 男性54%, 女性41%と推計されている. 今後わが国では, さらに高齢化社会を迎えることとなるが, がんが高齢者に多い疾患であることを鑑みれば, がんの罹患者数・死亡者数はますます増加の一途を辿ることとなり, もはや日本人にとってがんは国民病といっても過言ではない状況にある. がん患者の抱える身体的苦痛には, がんによる痛みをはじめ, 呼吸困難, 嘔気嘔吐, 倦怠感, 日常生活動作の支障などさまざまな症状があげられる. 心理的苦痛には, がんと告知された直後から終末期に至るまでのさまざまな不安やいらだち, 恐怖, うつ状態などがあげられるが, 病期や個人個人によって多様であり, 患者家族にとっても同様の苦痛を伴うことはいうまでもない.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
