【特集 IBD診療の現在】
炎症性腸疾患における癌化とサーベイランス
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- 掲載誌
- Pharma Medica Vol.30 No.9 29-34, 2012
- 著者名
- 小澤毅士 / 風間伸介 / 渡邉 聡明
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / アレルギー・免疫 / 癌
- 診療科目
- 消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
- 媒体
- Pharma Medica
「はじめに」炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease; IBD)では大腸癌が重要な腸管合併症の1つであり1), その危険因子に基づいたサーベイランスの方法が検討されている. 本稿では潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis; UC)とクローン病(Crohn's disease; CD)に分けてIBD関連大腸癌(colitic cancer)の疫学を概説した後, サーベイランスにおいて重要なdysplasiaについて述べ, サーベイランスの現状とその問題点についてそれぞれ詳述する. 「I. UC合併癌」Eadenらの報告では, UCにおける癌の有病率は3.7%であり, 大腸癌累積発生率はUC罹病期間10年で2%, 20年で8%, 30年で18%であった2). 罹患範囲の検討では, 全大腸炎型, 左側大腸炎型, 直腸炎型で, 大腸癌の相対危険度はそれぞれ, 14.8, 2.8, 1.7という報告や3), 全大腸炎型に限ると癌合併率は5.4%とする報告がある2).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
