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胃癌の最新知見;H.pyloriとの関連に焦点をあてて
H.pylori感染と胃癌発生のメカニズム 総括的な観点から
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- 掲載誌
- Pharma Medica Vol.28 No.8 29-34, 2010
- 著者名
- 前田愼
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 消化器 / 感染症 / 癌
- 診療科目
- 一般内科 / 消化器内科 / 老年科 / 消化器外科
- 媒体
- Pharma Medica
「はじめに」H. pyloriによる発癌を総括的に考えてみると, 大きく細菌(または細菌因子)が直接的に発癌を引き起こす経路, H. pyloriが惹起する炎症やシグナル伝達を介した間接的な影響とに分けられる. 他項でも述べられているように, 両方のメカニズムが複雑に絡み合いながら, 発癌へと向かうと考えられる(図1). 「I. H. pyloriによる炎症惹起の分子機構」1. H. pyloriによる炎症惹起 多くの臓器において癌の発生が慢性炎症に伴い生じるため, 炎症と発癌には深い関連性があると考えられている. 最近の検討では特に, その促進過程(promotion)における炎症の働きが明らかになりつつある. H. pylori関連胃癌は慢性活動性胃炎の存在と高率に関係している. 通常, 感染すると症状の有無にかかわらず, 幽門前庭部と胃体部に胃炎を発症する. 組織学的な特徴として粘液層の減少, 上皮間あるいは粘膜固有層への多核白血球浸潤, リンパ球などの炎症細胞浸潤が観察される.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
