アルツハイマー病の新たな展開
特集にあたって
disease-modifying therapyによるprimary preventionは可能か?
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- 掲載誌
- Pharma Medica Vol.28 No.7 7-8, 2010
- 著者名
- 岩坪威
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 神経疾患
- 診療科目
- 一般内科 / 脳神経外科 / 神経内科 / 老年科 / 精神科
- 媒体
- Pharma Medica
アルツハイマー病(AD)の病因に, 加齢と, アミロイドβペプチド(Aβ)が決定的な役割を果たすことには疑いがない. Aβの蓄積はあらゆるADで例外なくみられる特徴的病変であるが, 家族性ADにおいてAβの前駆体APP, Aβ産生酵素であるプレセニリンの遺伝子変異か, ともにAβの凝集を増長する変化を生じるという事実は, Aβが産生され, 凝集する過程のいずこかに神経細胞変性の引き金が隠れていることをほぼ決定的に示している. では, 臨床的に認知症を発症したAD患者に対して, Aβの産生, 凝集を抑制し, あるいは脳からのAβクリアランスを促進する“disease-modifying therapy”(DMT)を施すことにより, 疾患の進行を抑制し, 最終的な症候改善を実現できるであろうか?2010年時点で, ほぼすべての抗Aβ療法の臨床治験は, 第III相試験の途上にあり, 成否の決着はついていない. γセクレターゼ修飾薬R-フルルビプロフェンは第III相試験で有効性がみられなかったが, そもそも薬剤の脳到達性が低かったことが示されている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
