・認知症の診療,研究においてアプローチの異なる精神科,神経内科,老年科など認知症関連科間の橋渡し的役割を果たす。
・海外における認知症関連の学会発表や話題の文献の紹介を通じて,専門医にとっては研究促進につながり,また最先端の知見に触れる機会の少ない臨床医がそれを知る手立てとなる誌面を提供する。
・認知症に携わる関連科の一般臨床医が日常の診療に即役立てることのできる,実践的な内容を盛り込み,現段階において可能な限り最善の医療情報を提供する。
■特集 認知症の生活機能障害
・認知症を生きる不自由さ/朝田 隆
・認知症の生活機能障害とは/朝田 隆
・いわゆる巣症状の脳内メカニズム/石合純夫
・脳活動を可視化する新技術Neuronal Activity Topography(NAT)/武者利光
・認知症における行為・動作研究/中川賀嗣
・認知症の生活機能障害観察法としての動画の有用性/横川清司
・認知症の生活機能障害に対するリハビリテーションの考え方/香山明美
・若年性認知症の就労支援/田谷勝夫
■連載
○From the World Conference 最新ハイライト
・Alzheimer's Association International Conference on Alzheimer's Disease 2011/玉井 顕
○What's New in Top Journal 話題の論文
・Ataxin-2グルタミン鎖伸長と神経変性疾患―ALS,PSP発症リスクとの相関性について/西本祥仁 ほか
・アルツハイマー病では中枢神経アミロイドβの分解・除去が減少する/佐村英里子 ほか
○紹介 先端認知症研究・医療施設の現在
アルツハイマー病協会/Maria C. Carrillo
○認知症治療薬開発の現状 第4回
認知症の診断・治療における客観的指標づくり/杉下和行 ほか
○地域における認知症診療ネットワークの構築 第4回
もの忘れ外来と認知症地域連携パスの試み―三鷹市・武蔵野市認知症医療連携の現状/長谷川浩 ほか
○認知症患者の合併症 第4回
褥瘡/諏訪さゆり ほか
○書評
竹村洋子著『いのちの営みに添う心理診療 人が出会い,共に生きるということ』/松岡光明