(ぜんしんせいあみろいどーしすなびげいと)
2025年7月号(Vol.1 No.1)
ここに『全身性アミロイドーシスNavigate』の記念すべき初号をお届けいたします。アミロイドーシスは,線維構造をもつ蛋白質であるアミロイドが,全身臓器に沈着することによって機能障害を引き起こす疾患群です。従来より,専門家が精力的にアミロイドーシスの研究を続けてこられました。近年そのご尽力が実を結び,病因の解明,検査方法の進歩,何よりも治療の開発が進み,現在アミロイドーシスは,大きな注目を集めています。一方,進歩が早いため,成書ではその成果を十分に盛り込むことが難しく,またアミロイドーシスの病型や症状が診療科横断的にわたるため,アミロイドーシス診療の進歩を迅速かつ包括的にお届けする媒体が求められていました。『全身性アミロイドーシスNavigate』はそれらの要望を満たす雑誌として創刊されました。本誌の目次をみていただいてご理解いただけるように,現在のアミロイドーシス診療を牽引される先生方に執筆いただいております。今後もテーマを変えながら,アミロイドーシス診療の最新の情報をお届けする所存です。
本誌が日本のアミロイドーシス診療の発展に寄与することを祈念しております。
(「創刊にあたって」北岡 裕章)
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この度,記念すべき『全身性アミロイドーシスNavigate』のVol.1 No.1を皆様にお届けできることを大変嬉しく思います。本誌では毎号,エキスパートによる「Round Table Discussion(座談会)」「State of the Art(総説論文)」「症例から学ぶ検査・診断のポイント」「画像でみるアミロイドーシス」「Cutting Edge(文献解説)」「医療連携の実際」といった,魅力的なコンテンツを掲載してまいります。
本号では,今最もホットな領域である心アミロイドーシスを主なテーマとして取り上げています。また心アミロイドーシス以外にも,アミロイドーシスの発症機序や分類,ALアミロイドーシス,透析(Aβ2M)アミロイドーシス,ATTRアミロイドーシスのバイオマーカーなど,多彩な内容となっています。
本誌が皆様のアミロイドーシス診療のお役に立てることを祈念いたします。
(「創刊にあたって」より一部抜粋 関島 良樹)