肝門部領域胆管がんに対する尾状葉切除を伴う肝右三区域切除術は,最も大量の肝を切除する術式である1)。術後肝不全の危険性も高く,他の術式では根治が見込めない進展範囲の症例に限定されるが,専門施設においては必要な選択術式である。本稿では肝門部領域胆管がんに対する肝右三区域切除術の適応・術前準備・手術手技の実際を解説する。