特集 IoMTのUP-TO-DATE
9.データ基盤 ~ゲノム医療におけるデータプラットフォーム~
Journal of Internet of Medical Things Vol.2 No.1, 42-47, 2019
このところ,各種のメディアで取り上げられることが多くなった「がんゲノム医療」のデータプラットフォームについて解説する.がんゲノム医療では,患者のゲノム情報と診療情報をWeb上で実施される専門家会議(エキスパートパネル)で議論する環境が求められる.さらに今後は,がんゲノム医療から得られる膨大な情報を蓄積して次世代の治療法開発や創薬に二次利用する新たなデータプラットフォームが必要となる.将来的には全がん患者からもたらされる膨大な情報の蓄積には,PDS(Personal Data Service)のような個人分散型の新たなデータシェアリングの仕組みも検討されている.
「KEY WORDS」がんゲノム医療,次世代シーケンサ,遺伝子パネル検査,ドライバー遺伝子,エキスパートパネル
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。