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Special Articles

臨床 前立腺癌の予後予測因子

赤松秀輔

ESPOIR Vol.2 No.2, 23-29, 2019

昨今,前立腺癌の治療が複雑化している。また,最新のゲノム解析技術を用いた遺伝子パネル検査も保険収載され,今後ますます前立腺癌治療の個別化が進んでいくことは間違いない。しかし,患者の層別化,治療の個別化は急に始まったわけではなく,以前から臨床医は日常臨床データをもとに意識的または無意識的に患者を層別化して最適な治療を考えてきた。予後予測因子は,患者を層別化するにあたって考慮すべき重要な要素である。
本稿では,きたるprecision medicineの時代に向け,まずは現段階で身近にある臨床情報のうち転移性前立腺癌の予後予測因子となるものについて整理し,さらに今後,近いうちにどのような新しいバイオマーカーが臨床応用されてくるのかについても言及したい。
「KEY WORDS」前立腺癌,バイオマーカー,去勢,転移性,ゲノム

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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