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特集 食品安全の最前線―感染症の観点から―

5.カンピロバクター感染症の疫学,病原性および診断治療

朝倉宏

感染制御と予防衛生 Vol.3 No.2, 35-41, 2019

カンピロバクターは,主に食品を介した感染を引き起こす細菌であり,わが国では2005年以降,細菌性食中毒のなかで最多の発生数を認める.本菌による食品媒介性感染動向は海外先進国においても着目されており,食品汚染を含めた感染制御策の構築と実施が国際的にも求められている状況にある.本菌感染による主徴は下痢などであり,自然治癒の割合も高いが,ギラン・バレー症候群の先行感染症としても重視されるなか,病原体検査や疫学情報の集積を含めた包括的な診断・治療は今後の重要な課題といえる.
本稿では,読者主体である医療従事者に向けた内容として,カンピロバクターの発生状況を含めた疫学,病原性,診断治療などについて概説する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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