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Theme 肺高血圧症の境界域―各群における鑑別・診断の難しさ― Round Table Discussion

肺高血圧症の境界域―各群における鑑別・診断の難しさ―

瀧原圭子佐藤徹田村雄一花岡正幸

Pulmonary Hypertension Update Vol.4 No.1, 10-17, 2018

欧米の肺高血圧症(PH)に関するガイドラインでは,PH症例はPH専門施設に送り集約化することが推奨されている。しかし日本にはフランスのPHセンターのようなPH専門施設は少なく,多くのPH症例が地域の一般病院など非専門施設で治療されているのが現状である。このため,臨床現場ではPHと肺動脈性肺高血圧症(PAH)の区別が十分になされておらず,PHという疾患の鑑別・診断の難しさがさらにその傾向に拍車をかけていると考えられる。そこでニースで開催された第6回ワールドシンポジウムに参加されたエキスパートの先生方をお招きし,PHの境界域とその鑑別・診断ポイントについて最新情報をふまえてディスカッションいただいた。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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