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乳癌カレントトピックス

周術期乳癌治療におけるDe-escalation and Escalation

柏葉匡寛

CANCER BOARD of the BREAST Vol.6 No.2, 48-52, 2021

乳癌治療は今や手術療法・薬物療法・放射線療法に免疫療法を加えた4本柱からなり,まさに集学的医療の実践が日常である。主に薬物療法では術後の予後改善のためさまざまな薬剤の追加や投与法の工夫が行われてきたが,思いの外治療強度の上昇と予後改善は相関しなかった。その原因の一つが乳癌全体への治療効果を求めたからであるが,バイオマーカーによりサブタイプごとの治療が意識されることにより治療強度が適正化され始めた。同様に全般に効果が求められた術前化学療法も,治療後腫瘍の遺残がある場合において追加治療により予後改善が期待されるResponse-guidedの治療法が確立した。乳癌術後治療のDe-escalationとEscalationはサブタイプと薬剤感受性を意識した個別化治療によって成立したといってよいだろう。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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