局所進行再発癌は,瘢痕の中の操作となること,初回手術よりも浸潤の程度も強いため手術は困難である。このため術後機能も障害されやすい。また遠隔再発を合併しやすいという問題点もある。2014年に分子標的薬が承認され,局所再発(切除不能)に対しても治療の選択肢となった。局所進行癌の治療は,切除による症状や予後の改善,術後合併症のリスクや機能障害を考慮し,切除の可能性を十分検討したうえで決定されるべきである。