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開発者が語る新薬の開発

レンバチニブの開発

鶴岡明彦宮崎和城小山則行

Thyroid Cancer Explore Vol.2 No.2, 77-82, 2016

甲状腺癌は分化型甲状腺癌(differentiated thyroid cancer;DTC),甲状腺髄様癌(medullary thyroid cancer;MTC),甲状腺未分化癌(anaplastic thyroid cancer;ATC)の3つの組織型に大別され,本邦においてはDTCが95%以上,MTCおよびATCがいずれも1~2%と報告されている。治療法としては外科切除が第1選択であるが,DTCは正常甲状腺組織と同様にヨウ素を取り込む性質を残しているため,再発・転移などで切除不能の場合は放射性ヨウ素内用療法により病変の制御を目指す。しかしながら放射性ヨウ素治療抵抗性・難治性のDTC(radioiodine-refractory differentiated thyroid cancer;RR-DTC)に対しては,有効な治療法が乏しい。MTC,ATCに対しては外科切除が検討されるが,切除不能の症例も多い。とりわけATCは悪性度が高く,診断時に切除不能であることが多く,著しく予後不良とされている。このため甲状腺癌の臨床においては,RR-DTCや切除不能のMTC・ATCに対する新たな治療法の開発が強く求められていた。
「KEY WORDS」甲状腺癌,レンバチニブ,血管新生阻害剤,血管内皮増殖因子受容体,線維芽細胞増殖因子受容体

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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