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Step Up

臨床研究における統計結果の読み方 第1回 統計と研究デザインの基本的な考え方

米本直裕山中竹春

Thyroid Cancer Explore Vol.2 No.1, 78-82, 2016

「はじめに」多くの臨床研究の論文,学会発表などでは,集積した患者さんの情報,「データ」に対して何がしかの統計解析が行われるかと思います。本稿では4回にわたって,臨床研究,臨床試験における統計結果の読み方について解説します。初回は統計結果を読むうえで必要な基本的な統計学や研究デザインの考え方について述べたいと思います。
「なぜ統計解析が必要なのか」症例報告であれば,病態や治療の仔細について記述がされるかと思います。それが少数であれば,個々について必要なすべてを記述できるかと思いますが,多数例であればなかなかそうはいきません。このような場合,記述していた仔細な情報を「量的な情報:数字」に変え「データ」として取り扱い,集計,解析するほうがわかりやすく,知見が明らかになる場合があります。また,多数例とはいえ,限られた患者さんの情報から,その特徴,違いが偶然なのか,そうではなさそうなのかを知る必要があります。統計解析はこのような数値となった「データ」を記述し,比較するために使われます。
「KEY WORDS」臨床研究,統計解析,検定と推定,生存時間,研究デザイン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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