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Evidence Explanation

Most Read Articles in 2017

―世界最大の精神療法 RCT:不眠の認知行動療法と精神症状―

渡辺範雄

精神科臨床 Legato Vol.4 No.2, 36-37, 2018

睡眠障害,とりわけ不眠は精神疾患の症状としてよくみられる症状であり,睡眠を改善することでうつや不安,幻覚などの精神症状も改善すると考えられています。2017年の“Most Read Article”を取り上げる連載第3回では,不眠に対する認知行動療法(cognitive behavioural therapy;CBT)と精神症状の因果関係について,大規模なサンプルサイズで検討したOxford Access for Students Improving Sleep(OASIS)研究をご紹介したいと思います1)
本試験は,①不眠に対するCBTによる不眠症状の改善,さらには②不眠症状の変化が精神病症状をはじめとする精神症状に影響するかどうか,を検討する介入試験です。Oxford大学をはじめとする英国の26大学機関の学生3,755名を対象として,介入にはWebブラウザベースのオンラインCBTであるデジタル睡眠促進プログラム「Sleepio」が用いられました。本試験は臨床的な疑問に応えようとする意欲的なトライアルであり,われわれが臨床試験を組む際に参照すべきポイントが含まれています。ここではその試験デザイン・結果の特徴や意義,制限についてご紹介したいと思います。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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