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Trends in Psychiatry

書籍『家族・援助者のためのギャンブル問題解決の処方箋―CRAFTを使った効果的な援助法―』

吉田精次

精神科臨床 Legato Vol.3 No.2, 48-51, 2017

「先生が医師の道を志されたきっかけをお聞かせください。」
私の実家は和菓子屋をしており,自宅が製造場を兼ねていました。人間関係の大変さを間近にみて育ちましたので,会社で上司の言うことを聞いて仕事をするのは自分には向いていないと思い,個人の裁量で仕事ができる医師の道を志しました。ただ,血をみるのが嫌で注射も嫌い。精神科を選択することは高校生のときから決めていました。その思いはブレませんでしたが,私は試験がうまくいかないタイプで,大学は1浪したうえに留年もしています。精神科を志望していたくせに,生意気だった私は人間を病気として捉えるような診かたに抵抗し,実習に参加しなかったのです。その実習が卒業に必須だったことはあとで知りましたので,本当に愚かですね(笑)。学生時代はジャズ喫茶に入り浸って学校にはあまり行かない,いわゆる落ちこぼれでした。大学医局講座制にも反発していたため,卒業後は大学の医局には入らず,卒業の前年に徳島県板野郡に開設された藍里病院に就職しました。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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