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Psychiatric Lecture

治療 精神科医のための抗てんかん薬の使い方

兼子直岩城弘隆

精神科臨床 Legato Vol.3 No.2, 28-32, 2017

最近,多くの抗てんかん薬(AED)が導入されたが,古い世代のAEDに比較し,新しいAEDがより強い抗てんかん作用を示すのではなく,抗不安作用,情動安定化作用などの抗てんかん作用以外の効果が注目される。一方で副作用がマイルドになったという印象があるが,易刺激性,不穏,抑うつ,眩暈などの新たな副作用が増加した。
てんかん治療には食餌療法,外科療法,迷走神経刺激療法(VNS)など多彩な治療法があるが,AEDによる薬物療法が圧倒的に治療の主流である。
てんかん治療に参加する精神科医が少なくなり,心因性非てんかん発作(PNES)の診断・治療に課題が生じている。精神医学的視点がてんかんの診断・治療に参画する意義は大きい。まず,正しい診断,発作型による正しい薬剤の選択,適切な量の処方がてんかん治療の基本であるが,各AEDの特徴の把握が重要である。
「key words」てんかん,抗てんかん薬,発作型,副作用,QOL

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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