<< 一覧に戻る

Trends in Psychiatry

古典『Klinische Psychopathologie』

―クルト・シュナイダー

針間博彦

精神科臨床 Legato Vol.3 No.1, 54-57, 2017

「クルト・シュナイダーという人物についてご紹介ください。」
クルト・シュナイダー(1887~1967年)は,カール・ヤスパース(1883~1969年)の後を継いで精神病理学を大きく発展させた人物で,とりわけ統合失調症の精神症状を理解しようと試みたことで知られています。ヤスパースは精神病理学の一分野を確立して後世に名を残しましたが,彼はハイデルベルグ大学の精神医学教室に所属中,ほとんど臨床に携わらないまま哲学に転向し,以後,臨床に戻ることはありませんでした。
シュナイダーは定年退官するまで臨床医であったので,当時新しい学問であった精神病理学をいかに臨床に用いていくかが彼のライフワークでもありました。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る