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Psychiatry Forum

抗うつ薬の適正使用―反応見極めのタイミング―

上野文彦

精神科臨床 Legato Vol.2 No.2, 30-34, 2016

抗うつ薬の効果判定は4~8週間かけて行うことがガイドラインで推奨されているが,実際には2週間という短い期間でも十分な可能性がある。治療初期には極力単剤での入念な治療が望まれるが,実際には十分な抗うつ薬治療が行われず,増強療法が開始されてしまうケースも多いようである。
「抗うつ薬の必要性」精神科医の職務において,うつ病治療が占める割合は年々大きくなりつつある。厚生労働省の統計によると,気分障害の患者数は43.3万人(1996年),71.1万人(2002年),104.1万人(2008年)と右肩上がりに伸びている。近年は精神科を受診する敷居が下がっていることも考慮する必要はあるが,そもそも生涯有病率が3~7%と非常に高い1)。
「Key Word」抗うつ薬,タイミング,用量依存性,増量,増強療法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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