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Psychiatric Lecture

(疫学)統合失調症の長期予後

小川一夫

精神科臨床 Legato Vol.2 No.2, 14-19, 2016

「1 群大精神科における統合失調症治療の変遷」
─群馬大学における長期予後研究は,どのようにして生まれたのでしょうか。きっかけを教えてください。
われわれが関わった群馬大学病院精神科における一連の長期予後研究は,統合失調症の「再発予防5ヵ年計画」を前身としています。群大精神科では,1957年の臺教授の着任をきっかけに,統合失調症の発病初期から積極的な社会復帰の働きかけを行い,再発の防止と社会適応の改善を目指す目的で本計画をスタートしました。1958年1月のことです。当時の統合失調症は入院治療を中心とし,薬物療法も導入されたばかりで予後は極めて悲観的とされていました。そうしたなか,病棟の完全開放化や外来診療の強化,地元保健師との連携による地域ケアの開発などにより,退院後の社会復帰を促進する支援体制作りに挑んだのです。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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