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座談会(Round Table Discussion)

わが国における治療ガイドライン―これからのガイドラインの在り方―

中込和幸渡邊衡一郎稲田健藤井千代

精神科臨床 Legato Vol.2 No.1, 4-11, 2016

あらゆる領域で次々と診療ガイドラインが作成されるなか,精神科は器質的疾患と異なり信頼性の高いエビデンスの収集が難しいことから着手が遅れていたが,双極性障害,大うつ病性障害に続いて,2015年に統合失調症のガイドラインが発行された。そこで,中込和幸先生司会のもと,大うつ病性障害ガイドライン作成委員の渡邊衡一郎先生,統合失調症薬物治療ガイドライン作成委員の稲田健先生,海外のガイドライン事情に詳しい藤井千代先生にお集まりいただき,わが国におけるガイドラインの在り方についてご討議いただいた。

「ガイドライン作成の背景と目的」
「1.日本の現状」
中込:わが国ではかつてエキスパートのコンセンサスに基づくガイドラインが多く作成されましたが,なかなか日常臨床に根づかないという問題がありました。近年,エビデンスを重視したガイドラインが作成されるようになり,精神科では日本うつ病学会,日本神経精神薬理学会からガイドラインが公表されました。これらのガイドライン作成の背景と目的について,まずは大うつ病性障害のガイドライン作成委員の渡邊先生に解説をお願いします。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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