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大腸癌の内視鏡Up-to-date

大腸ESD後潰瘍および穿孔部の縫縮テクニック

吉井新二山野泰穂仲瀬裕志

大腸がんperspective Vol.4 No.4, 72-74, 2020

大腸ESDによって大きな大腸腫瘍の一括切除が可能となったが,EMRに比較して穿孔を含めた偶発症のリスクが高いと報告されている1)。そのトラブルシューティングに十分習熟しておく必要があるが,ESD後の広範な切除後潰瘍を通常のクリップで完全に縫縮するのは容易ではなく限界がある。そのため,さまざまな方法が報告されてきた2)-5)。しかし,方法が煩雑なものや特殊なデバイスの準備が必要なものが多い。
そこでわれわれは,ナイロン糸とクリップで簡単に作成できる自作クリップ(Ring-clip)6)7)を考案し,それを用いてESD後の切除後潰瘍の縫縮を行っているので紹介したい。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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