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大腸癌化学療法のトピックス

日本と各国における大腸がん化学療法の臨床試験グループの比較

室圭

大腸がんperspective Vol.4 No.2, 64-67, 2019

大腸がん化学療法における臨床試験および臨床研究の歴史はそれほど長いものではありませんが,術後補助化学療法については,日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)を中心に,臨床研究が比較的早い時期から始められ,第Ⅰ相,第Ⅱ相を通過し第Ⅲ相試験も行われていました。ただ,新しい治療開発というよりは,経口フッ化ピリミジンを用いた非劣性試験など,標準治療を整理し,経口剤による患者さんの利便性を図るなどのベストプラクティスを目的とした試験が中心でした。
それに対し,切除不能進行再発大腸がんにおいては,日本が海外を後追いする形がしばらく続きました。最近でこそ世界と同時期にさまざまな新薬が承認されるようになってきましたが,FOLFOX,FOLFIRI,ベバシズマブなどは海外で承認された後に,海外のエビデンスをもって日本で承認され臨床現場に恐る恐る導入されていったという経緯があります。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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