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大腸癌の内視鏡Up-to-date

Endocytoscopy(EC)の実際と将来展望

工藤進英森悠一若村邦彦三澤将史工藤豊樹

大腸がんperspective Vol.4 No.1, 64-68, 2018

病変を切除することなく,病理診断を内視鏡で予測する“optical biopsy”の重要性が,国内外で大きな注目を浴びている。Endocytoscopy(EC,Olympus Corp)は“optical biopsy”の実現を視野に開発が進められている,次世代内視鏡である。
ECはスコープ先端に顕微観察用レンズを搭載し,病変の生きた細胞を直接観察できる軟性内視鏡である。ECの開発は,2004年のプローブ型内視鏡(XEC-300,450倍;XEC-120,1,100倍)による食道観察からその歴史が始まり1)2),現在では,EC用のレンズと通常観察のレンズが一体化した,一体型一眼式のEC(大腸ではCF-Y0020,370倍;CF-Y0058,500倍)が評価されており,市販化に向けた最終的な調整が行われている。
ECの使用法はシンプルである。ターゲットとなる病変をみつけたら,1.0%メチレンブルー(+/-0.05%クリスタルバイオレット)にて前染色を行い,内視鏡先端を病変に接触させ,ハンドレバーで拡大倍率を最大にするのみであり,初学者でも扱いは容易である。以下に,大腸EC観察の際に診断の礎となる,EC分類およびEC-V分類について,概説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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