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State of the art 直腸癌治療における側方郭清の意義と位置づけを再考察する

進行直腸癌の画像診断の精度向上に向けて

石原聡一郎渡邉聡明

大腸がんperspective Vol.3 No.2, 36-41, 2017

「Summary」CTやMRIなどの画像診断において直腸癌の側方リンパ節転移を診断するために広く用いられている基準は,大きさや形状など形態に関するものである。転移リンパ節は非転移リンパ節より大きい傾向があり,一定のカットオフ値を設定することで転移の有無を診断する場合が多い。しかし転移リンパ節の大きさはバラツキが非常に大きく,大きさだけでは正確な診断は困難であることが示されている。また輪郭不整やMRIでの信号強度不均一によって正確な診断が可能であるとする報告があるが,リンパ節が小さい程にこの判定は困難となる。FDG-PETなど質的要素を加味した診断法は,感度は低いものの特異度が高いことから形態的な画像診断を補う役割が期待される。側方郭清の意義に関しては現在でも議論がわかれるところである。今後画像診断が進歩してより正確に側方リンパ節転移が診断されるようになるにしたがって,側方郭清の意義や適応はより明確になっていくと思われる。
「Key words」直腸癌,側方リンパ節,側方郭清,画像診断

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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