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Catch Up 分子生物学

大腸癌診断における新規バイオマーカー

深田唯史水島恒和原口直紹高橋秀和西村潤一畑泰司山本浩文土岐祐一郎森正樹

大腸がんperspective Vol.3 No.1, 46-49, 2016

[テーマ文献①]Yoshioka Y, Kosaka N, Konishi Y, et al. Ultra-sensitive liquid biopsy of circulating extracellular vesicles using ExoScreen. Nat Commun. 2014 Apr 7;5:3591.
[テーマ文献②]Hamm A, Prenen H, Van Delm W, et al. Tumour-educated circulating monocytes are powerful candidate biomarkers for diagnosis and disease follow-up of colorectal cancer. Gut. 2016 Jun;65(6):990-1000.

「Summary」結腸直腸癌(CRC)は,日本だけでなく,世界的にも主要な癌関連死因である。CRCは病期がかなり進行しないと症状が出現せず,進行癌で発見されるケースも多いことが問題であり,早期発見のためには検診などで行われるスクリーング検査が重要となる。しかし検診で一般的に行われる便潜血検査の普及率は低く,より簡便なバイオマーカーの開発が望まれる。血液中のエクソソームは癌患者に特異的な特徴を有することから癌の診断ツールとして期待されていたが,解析方法が複雑であるために,臨床的な実用は困難とされてきた。しかし今回これまでと比較し短時間で簡便に患者の末梢血からエクソソームを解析する方法が開発された。また大腸癌患者のエクソソームに特異的に発現する細胞膜タンパクの発見と合わせて新たなバイオマーカーとしての有用性が期待される。
「Key words」結腸直腸癌(CRC),エクソソーム,Extracellular vesicle(EV),エクソスクリーン(ExoScreen)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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