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座談会(Round Table Discussion)

進行再発大腸癌化学療法のこれから~有望な新規治療薬・治療戦略~

兵頭一之介朴成和土井俊彦石川敏昭

大腸がんperspective Vol.2 No.3, 14-21, 2015

近年,大腸癌に対する化学療法は急速に進歩し,進行再発大腸癌の標準的治療も多様化している。抗体医薬を含む分子標的薬の上乗せ効果が大規模臨床試験において示され,生存期間中央値は30ヵ月を超える時代を迎えている。さらに最近ではサルベージラインに使用可能な薬剤も複数登場しているものの,一方で生存に大きなインパクトをもたらす一次治療の新薬開発はやや足踏み状態である。本座談会では,進行再発大腸癌に対する現在の標準的治療とこれからの課題,期待される新薬開発の状況,大腸癌肝転移切除など外科領域を含めた課題と研究について,それぞれの領域を牽引する先生方に討論いただいた。

「現在の標準的治療とこれからの課題」
兵頭:進行再発大腸癌の化学療法は近年急速に進歩を遂げ,その全生存期間(OS)は5-FU時代の12ヵ月から今や30ヵ月を超える時代が到来しました。これまでに大腸癌治療の標準治療薬となるイリノテカン(CPT-11),オキサリプラチン(L-OHP)が登場し,その後ベバシズマブ(Bmab)やセツキシマブ(Cmab),パニツムマブ(Pmab),レゴラフェニブといった分子標的薬も次々に臨床導入されています。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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