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State of the art 大腸癌化学療法の現状と新たな展開

キナーゼ阻害剤(レゴラフェニブ,その他開発中の薬剤)

山﨑健太郎

大腸がんperspective Vol.2 No.2, 31-37, 2015

「Summary」現在,大腸癌領域で実地臨床に導入されているキナーゼ阻害剤はレゴラフェニブのみである。標準治療不応の切除不能大腸癌を対象に実施されたプラセボ対象比較第Ⅲ相試験で生存期間,無増悪生存期間,病勢コントロール割合を有意に改善し同対象に対する標準治療として認識されている。日本人サブセットにおける解析でも同様の有効性を認めたが,有害事象の頻度は日本人以外のサブセットとは異なっていた。現時点で有害事象の予測は困難であり,治療開始早期は慎重な観察と適切な休薬,減量での対応が重要である。現在,開発中のキナーゼ阻害剤としては標準治療不応例を対象としたnintedanibのプラセボ対象比較第Ⅲ相試験が進行中である。さらに予後不良とされるBRAFV600E遺伝子変異例に対してはBRAFキナーゼ阻害剤と抗EGFR抗体併用療法を基本とした治療開発が行われており期待される結果が報告されている。
「Key words」大腸癌,分子標的治療薬,キナーゼ阻害剤,レゴラフェニブ,nintedanib

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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