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State of the art 大腸ESDをめぐって

特集にあたって

田中信治

大腸がんperspective Vol.2 No.1, 19, 2015

内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection:ESD)は手技の工夫・処置具・周辺機器の進歩に伴い,また,日本消化器内視鏡学会の60施設による多施設前向きコホート研究でその安全性と有効性が示され2012年4月から保険適用になった。手技的な難易度は低下し,現在,全国で大腸ESDが施行されてはいるが,まだ誰もが施行できるレベルまで一般化しているとは言い難い。そこで,本特集号では,大腸ESDの手技のコツとピットフォール,デバイスの種類や選択,偶発症とその対策についての最新情報を専門内視鏡医に解説いただくことを企画した。一方,食道や胃の内視鏡治療対象腫瘍性病変と大腸の内視鏡治療対象腫瘍性病変には大きな違いがある。すなわち,食道や胃の内視鏡治療対象腫瘍性病変はほとんどが早期癌であるが,大腸の内視鏡治療対象腫瘍性病変のほとんどは前癌病変としての良性の腺腫性病変である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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