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症例解説(Frontiers in Haemophilia)

ノナコグ ベータ ペゴルを使用した手術の一例

岡本修一

Frontiers in Haemophilia Vol.7 No.1, 40-41, 2020

55歳 男性
診断:血友病B軽症,変形性膝関節症.
既往歴:36歳 右半月板損傷(鏡視下手術),38歳 左半月板損傷(鏡視下手術),50歳 両下肢静脈瘤,55歳 両側変形性膝関節症.
治療経緯:両下肢静脈瘤の術前検査で血友病B軽症と判明,出血時はノナコグ アルファ投与としている.これまで関節内出血の既往はなかったが,身長 161.5cm,体重 75kg,BMI 28.8kg/㎡という体格から膝への荷重負荷が影響してか両側変形性膝関節症を発症,55歳のときにはノナコグ アルファを用いて右膝人工関節置換術を受けている.
今回,左膝人工関節置換術の止血管理に際して半減期延長型(extended half life;EHL)第Ⅸ因子製剤であるノナコグ ベータ ペゴルを用いて止血管理を行った.ノナコグ ベータ ペゴル投与前の第Ⅸ因子活性(FIX:C)は凝固一段法で5%であった.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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