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THEME 抗不整脈薬の使い方 Special Articles

Ⅰ群薬の使い方

渡邉英一

Cardio-Coagulation Vol.6 No.2, 23-31, 2019

不整脈の治療目的は,①生命予後の改善(突然死予防),②QOLの改善,である。Vaughan-Williams分類でNaチャネル遮断作用を主作用とするⅠ群抗不整脈薬(以下,Ⅰ群薬)は,上室性あるいは心室性の頻脈性不整脈の停止と再発予防に有効な薬剤である。しかし,Ⅰ群薬は使用法を誤ると心機能低下や催不整脈作用など致死的な副作用を有する。このため,投与の際はまず本当に治療が必要な症例かどうかを考え,心機能,肝腎機能,心電図所見(PQ間隔,QRS幅,QT間隔,ST変化など)を調べたのちに,代謝経路と半減期を考慮に入れて薬剤を選択する。投与後は症状やホルター心電図などで効果を判定し,漫然と投与することのないようにしたい。近年,Ⅰ群薬は心房細動アブレーション後の早期再発抑制に役立つとの報告もなされた。
「KEY WORDS」リエントリー,催不整脈作用,Vaughan-Williams分類,頻度依存性ブロック作用,心不全

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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