<< 一覧に戻る

THEME カテーテルインターベンション合併心房細動における抗凝固療法 Special Articles

抗凝固薬の中和薬の可能性

坂本裕資因田恭也

Cardio-Coagulation Vol.5 No.4, 23-28, 2018

わが国において心房細動患者は年々増加しており,また直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)の適応拡大に伴って抗凝固薬を使用する頻度は増加している。これらの患者では,転倒や外傷による出血,侵襲的処置,またそれに伴う出血性合併症のリスクは常にあり,発生時には適切な対応が求められる。出血性合併症に対してまず大切なことは,薬剤選択時に出血リスクを正しく評価し,そのリスクを最小限に抑えることである。また,各薬剤の薬理作用を理解し,出血の重症度に合わせて対応を検討する。そのうえで出血時には一般的な処置,非特異的止血薬,必要に応じて中和薬を適切に使用することが求められる。中和薬として,ワルファリンに対してはビタミンKやトロンビン複合体製剤の投与にて拮抗する。一方,DOACに対しては現在ダビガトランに対するイダルシズマブのみがわが国で使用可能となっており,ほかの3剤のDOACにおいてもandexanet alfa,ciraparantagの使用が可能となることが待たれる状況である。
「KEY WORDS」DOAC,観血的処置,出血時の対応,イダルシズマブ,Andexanet alfa,Ciraparantag

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る