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THEME ワルファリンとDOAC再考 Special Articles

中和薬の有効性と今後の展望

友寄龍太矢坂正弘大屋祐輔岡田靖

Cardio-Coagulation Vol.5 No.3, 33-41, 2018

抗凝固薬の最大の合併症は出血性合併症である。直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)が登場し,ワルファリンと比較し大出血発現率は同等かそれ以下へ,頭蓋内出血は大幅に低下した。しかし,抗凝固薬であるからには大出血や頭蓋内出血を合併しうる。その場合,一般的な止血処置を行うことに加えて,中和薬を投与できる環境が望ましい。ワルファリンに対する中和作用はプロトロンビン複合体のほうが新鮮凍結血漿よりも明らかに強い。通常ビタミンK10mgと併用投与する。直接トロンビン阻害薬のダビガトランに対しては特異的中和抗体のイダルシズマブが中和に有効である。Ⅹa阻害薬に対しては,デコイ蛋白のandexanet alfaや低分子蛋白のciraparantagが開発中である。
「KEY WORDS」ビタミンK,ケイセントラ,イダルシズマブ,andexanet alfa,ciraparantag

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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