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抗凝固療法中や抗血小板療法中の頭蓋内出血:アジア人の特徴も踏まえて

Cardio-Coagulation Vol.4 No.3, 25-30, 2017

頭蓋内出血とは,脳内出血とくも膜下出血を含む出血性脳卒中に硬膜下血腫を加えた出血事象の総称である。
脳内出血の自然発症率には人種差があることが知られており,アジア人では発症率が高い。したがって,抗血小板療法,抗凝固療法実施中はさらに発症率が高まることに注意が必要である。抗血小板療法に伴う頭蓋内出血では,特にアジア人でアスピリン内服時に増加することが知られている。抗凝固療法においても,ワルファリン内服中にはアジア人は白人と比較して4倍もの頭蓋内出血が発生することが報告されているが,直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)では発症率の人種差がきわめて少ないことが特徴的である。抗血小板療法と抗凝固療法の併用は最も頭蓋内出血の危険の高い組み合わせであるが,この場合にはいずれの治療法も出血率が低いと考えられる薬剤を選んで併用することが重要となる。
「KEY WORDS」頭蓋内出血,出血性脳卒中,硬膜下血腫,抗血小板療法,抗凝固療法

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抄録