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特集 アンチエイジングサイエンスからロコモティブシンドロームを考える

2.アンチエイジングから変形性膝関節症を考える

Osteoarthritis of the knee and anti-aging

中村洋

Anti-aging Science Vol.7 No.2, 24-27, 2015

「Ⅰ はじめに」関節に起きる加齢現象が変形性関節症(osteoarthritis:OA)で(図1),膝関節に多く,ロコモティブシンドロームの大きな原因の1つとなっている.OAでは関節を構成する軟骨,骨,滑膜いずれにも病変を生じるが,最も特徴的な所見は軟骨の摩耗である(図2).一旦軟骨に変性摩耗が生じると,進行性にOAは進んでいく.OAの治療薬には大きく分けて症候改善薬(symptom-modifying drug)と疾患修飾性OA薬(disease-modifying osteoarthritis drug:DMOAD)があり,現在行われている薬物治療(NSAID,非麻薬性鎮痛薬)はいずれも前者で,残念なことに,OAの発症や進行を抑制できるDMOADは現在のところない.OAの病態には炎症,蛋白分解酵素や活性酸素による軟骨基質の分解が深く関与していることから,炎症性サイトカイン阻害薬,MMP阻害薬,アグリカナーゼ阻害薬,細胞伝達物質であるNFκBやMAPキナーゼの阻害薬,iNOS阻害薬などがDMOADとして開発されたが,有効性,安全性から実地応用には至っていない1).
「Key Words」アンチエイジング,変形性膝関節症,運動,カロリー制限,グルコサミン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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