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Theme 新しいがん治療のState of the Art Pharmacogenomics and biomarker

患者腫瘍移植モデル(PDXモデル)を用いた新しい創薬開発研究

柳下薫寛濱田哲暢

がん分子標的治療 Vol.20 No.1, 112-117, 2022

患者腫瘍移植(patient-derived xenograft;PDX)モデルは患者腫瘍を免疫不全マウスへ直接移植することで作製される担がんマウスモデルである。PDXモデルは従来より使われてきた細胞株と比べ,腫瘍不均一性や組織構造,遺伝子異常が維持され,より患者の腫瘍に近く,臨床における抗がん剤の治療効果を精緻に反映すると考えられている。国立がん研究センターでは日本人がん患者由来PDXライブラリー(J-PDXライブラリー)を構築し,日本における創薬開発研究の加速を目指したトランスレーショナルリサーチ(TR研究)を推進している。本稿ではPDXモデルの概要,J-PDXライブラリーの状況,創薬開発研究におけるPDXモデルの利活用について概説する。
「KEY WORDS」患者腫瘍移植モデル(PDXモデル),創薬開発研究,バスケット試験,Co-clinical study

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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