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Theme 新しいがん治療のState of the Art Cancer biology and new seeds

グリオブラストーマ腫瘍内不均一性解析から新しい免疫療法への展開

原敏朗

がん分子標的治療 Vol.20 No.1, 106-111, 2022

腫瘍内不均一性はがんの分子標的薬耐性メカニズムの1つであると考えられているが,ヒト腫瘍組織内の複雑な細胞生態系をどのように理解し治療に反映させるかについては検討されてこなかった。本稿においては,グリオブラストーマ(膠芽腫)に関して,single-cell RNA-sequencing(scRNA-seq)を用いたヒトサンプルの解析と微小環境による腫瘍不均一性の制御メカニズムの一端を解説し,さらに分子標的治療,特に免疫療法への応用可能性を紹介する。
「KEY WORDS」脳腫瘍,腫瘍内不均一性,微小環境,シングルセル解析,免疫療法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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