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Theme 新しいがん治療のState of the Art Cancer biology and new seeds

EGFR遺伝子陽性肺がんの治療抵抗性シグナルを標的とした治療法開発

山田忠明

がん分子標的治療 Vol.20 No.1, 83-86, 2022

進行肺がんに対する薬物治療は,多くの新たな治療法の開発が進められている。これまでに非小細胞肺がんにおいて複数の重要なゲノム異常が発見され,その活性阻害を有する分子標的薬が臨床開発された。それぞれの標的分子を活性阻害する分子標的薬および効果予測マーカーの臨床応用は,難治性腫瘍の代表である非小細胞肺がんにおける個別化医療の先駆けであった。しかしながら一部の症例では治療抵抗性を示し,奏効症例のなかにも治療早期に耐性獲得することは臨床において解決すべき課題の1つである。近年,難治性がんの研究領域において,治療薬に対して抵抗性を示す治療抵抗性細胞に関する知見が集積され,その克服治療法開発が注目されている。本稿では,EGFR遺伝子変異陽性肺がんにおけるEGFR阻害薬の治療抵抗性シグナルや治療法開発に関する最近の報告を中心に概説する。
「KEY WORDS」肺がん,EGFR阻害薬,EGFR遺伝子変異,治療抵抗性細胞

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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