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Theme 新しいドラッグデリバリーシステムによる抗悪性腫瘍薬 State of the art reviews and future perspectives

肺がん領域の抗体-薬物複合体

竹安優貴堀之内秀仁

がん分子標的治療 Vol.19 No.2, 30-35, 2022

抗体−薬物複合体(ADCs)の台頭により標準治療は大きく変わる可能性がある。細胞障害性抗がん剤の効果は,比較的狭い治療域(安全域)によって制限されているが,その効果を特異的に作用させることができれば,その治療の可能性は飛躍的に高まる。これを可能にしたのが,ADCである。ADCは特定のがん細胞の表面蛋白質を標的とし,抗体を標的認識・デリバリー機能を担当する部位として使用し,薬効を低分子薬に担わせる。今回,肺がんにおけるADCに焦点を当て,有望な標的やそれに対する治療薬の結果を紹介する。
「KEY WORDS」抗体-薬物複合体,非小細胞肺がん,小細胞肺がん,治療法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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