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Theme がんゲノム医療を検証する State of the art reviews and future perspectives

がんゲノム医療の現状

徳留なほみ山本信之

がん分子標的治療 Vol.19 No.1, 10-14, 2021

2019年6月に2種のゲノムプロファイリング(CGP)検査が保険収載され,本邦でのがんゲノム医療が本格的にスタートして2021年3月の時点で1年9ヵ月が経過した。がんゲノム医療では,それぞれの症例がもつ遺伝子変異に基づいた薬剤選択とゲノムデータの集積を主な目標としているが,日常臨床での治療選択においていまだ期待するような成績を残せていない。CGP検査の恩恵を十分に受けるためには,受け皿となる治験や臨床研究の拡充や人材の育成など,今後の体制整備が必要である。
「KEY WORDS」ゲノムプロファイリング検査,がんゲノム情報管理センター,FoundationOneCDxがんゲノムプロファイル,OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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