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News and Topics

免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬の併用:消化器がん

有山寛馬場英司

がん分子標的治療 Vol.18 No.2, 108-111, 2020

進行消化器がんに対して免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の有効性が明らかになってきたが,長期生存が得られる例は限られている。治療効果改善のため新規ICIの導入やバイオマーカーによる症例の選別に加え,他の治療薬・モダリティとICIの併用療法も検討されている。本稿では特に消化器がん薬物療法におけるICIと分子標的薬の併用療法について概説する。
分子標的薬はICI耐性の原因となるがん細胞・がん組織の免疫逃避機構に介入しており,ICIの効果増強が期待される。一方で,併用による有害事象の増幅は臨床的に重要な課題となる。これらを勘案してICIと分子標的薬の併用療法が検討されている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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